一人前の船出
~10月10日のメッセージ~
※夕方、車をある敷地に停めて、
人家が連なる通りを、自適さんの後を歩いて、どこかへ向って行った。
歩いている間に、次第に周りは暗くなり、日が暮れて行った。
着いた先は港で、祭りが行われている様子。
漁師の男性が3人ほど同じ角度で一列に並んでいる。
そして、それぞれカメラマンが一人の漁師に対して、一人ずつカメラを構えていた。
自適さんも同じように、その隣に並んでカメラを構えて、
知り合いの男性の姿を撮影しようとしていた。
すると、その人は漁師の人達とは、別の角度で立ち位置がずれていて、
顔もニヤけた表情で、未だ一人前になっていないらしく、撮影をすることは出来なかった。
ゲートの中には翌朝出港する船に乗る大勢の人達が、
港で一泊する様子が見えた。
私達は、ゲートの外の見送りの場所にいて、出港する船には乗らず、
自宅に帰ることになっていた。
※同級生の原○康弘くんが、自宅の中に入って来て、
何かの作業をしていた。
※「邦」の名前の付く人が二人登場。
私達に、新たに土地を与えようかと検討している様子。
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「港」
「みなと。入り海または入り江になっていて、舟が泊まるに適した所。舟着き場。②ふなみち。
舟の通る道。③分流。分かれて流れる小川。」
「湊」
「①あつまる。水が集まる。②物や人の集まる場所。③みなと。舟の集まる場所。舟着き場。
④おもむく。向かう。至る。⑤膚のきめ。」
「形声。氵(水)+奏。音符の奏は、両手を寄せて物をおしすすめるの意味。
水が寄ってくる所。みなとの意味を表す。」
「邦」
「①くに(国)。㋐大国。㋑広く、国をいう。㋒諸侯の領地。㋓みやこ。城郭で囲まれた地域。
④天下。②くにする。封ずる。」
(国)「他の語の上について、【わが国の】という意味を表す。」
「形声。阝(邑)+丰。音符の丰は、封に通じ、盛り土して長く築いた境界の意味。
協会のきめられた領地、くにの意味を表す。」
「原」
「①もと。㋐みなもと。㋑はじめ。おこり。㋒もともと。元来。②もとづく。
③たずねる。物の根元をたずねる。④はら。広くて平らな土地。⑤ゆるす。罪をゆるす。
⑥すなお。きまじめ。つつしむ。」
「会意。厂+泉。厂は、がけの意味。泉は、いずみの意味。
がけ下からわきはじめたばかりの、いずみの意味から、みなもとの意味を表す。
源の原字。また、遃に通じ、高く平らな土地、はらの意味を表す。」
「康」
「①やすい。やすらか。やすんずる。②丈夫。たっしゃ。すこやか。③やわらぐ。仲が良い。
④楽しい。楽しむ。⑤大きい。⑥五方に通ずる大きな道。⑦むなしい。からっぽ。」
「形声。米+庚。音符の庚は、両手できねをもちあげ脱穀するさまにかたどる。
米は、こぼれ落ちるもみの形にかたどる。実りが多くて安楽の意味を表す。」
「弘」
「①ひろい。②ひろめる。ひろまる。③おおきい。」
「形声。弓+ム。音符のムは、宏に通じ、ひろいの意味。
また、弓を強くはじいたときの擬声語でもある。弓の音響がひろまるの意味を表す。」
~漢語林より抜粋~
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「港」「泊」「祭」がテーマで、自適さんへのメッセージと連動しています。
「夜」の世界だったので、夜明け前という意味もあるのでしょう。
翌朝、出港する船に乗り込むために港で夜を明かす人々は、
一人前、自立している人々で、それぞれの役割を果たすべく、
出港する(動き始める)ことを意味しているようです。
「みなと」には、「港」と「湊」とありますが、
「湊」には、「人や舟が集まる」「至る」意味があり、
「港」の、「分流」「分かれて流れる小川」という意味は、
港から出発する人は、それぞれの役目に合った舟に乗り込み、
役割を果して行くという意味でしょう。
私と自適さんは、自宅に帰ることになっていて、
その後の場面には、「原○康弘」くんが、登場しています。
以前は、姿は見えず「名前」だけで登場しています。
自宅の意味は、源であり、
此処(自宅・源)に泊る事で、実り多き安楽の状態(エネルギー)が、
そこから五方にひろまるということになります。
新たな土地を、与えようとする「邦」の意味する処は、
新たな「国づくり」が始まることが、予見されます。
そのはたらきを実践する人が、港から出発する人々の姿だったのではないでしょうか。